八王子市夏季教員研修(理科)が開催されました

実施日令和4年7月28日(木)
主催八王子市教育委員会
参加人数八王子市立の小中学校理科教員 26人
担当教職員物質工学科  伊藤未希雄准教授、伊藤篤子准教授
一般教育科  大野秀樹教授、藤井俊介准教授
教育研究技術支援センター 雑賀章浩技術専門職員、黒澤剛技術専門職員

 八王子市教育委員会主催の夏季教員研修(理科)が本校において開催されました。市内小中学校の教員26人を対象に、全員共通の「安全教育」及び選択科目「化学」「生物」「物理」を実施しました。

 多くの先生方から、ご自身の指導力向上につながり、児童・生徒への興味関心の向上及び学校の授業や実験に役立つとのお声を頂くことができました。

①安全教育「安全な理科実験の準備と心がけ」

実験における事故を未然に防ぐために授業準備・指導時に注意したい、薬品管理、実験器具の配置、実験時の服装、実験室内の整理整頓等の留意点について解説及び質疑応答がありました。

②化学講座「実験廃液の処理とその準備」

ゴーグルやゴム手袋の着用といった服装に始まり、基本的な試薬等の計測方法や、沈殿生成の観察、混合物の分離や中和、溶液の撹拌作業などについて操作の実演及び解説がありました。ご参加の先生方も1人1組の実験機器を使い、解説と同時進行で一連の化学実験を実習していただきました。

③生物講座「顕微鏡を使った動物の発生観察実験」

マガキの発生観察を通じて、基本的な光学顕微鏡の使い方、並びに応用について解説がありました。ご参加の先生方も1人1台光学顕微鏡を配備し、マガキを使って配偶子、受精、卵割といった動物の発生に共通する現象を観察しました。また、手軽に作成できるスマートフォンを用いた顕微鏡の作り方・使い方についても解説がありました。

④物理講座「身近な物理現象を体験してみよう」

身近な光をテーマに座学と実験を交えて解説を行いました。前半は「虹の小箱」を作成し、屋外の太陽光の下での虹の見え方および、暗幕内にて光源をLEDライトにした場合の虹の見え方について検証実験をしました。後半は屋内にて、分光器を用い様々な光を観察し、光についての解説を行いました。

安全な実験のためのポイントを説明する伊藤未希雄准教授
光学顕微鏡の使い方について説明する伊藤篤子准教授
実験の手順ついて説明する雑賀章浩技術専門職員
虹の小箱について説明する大野秀樹教授