情報工学科 山下晃弘 准教授、松林勝志 教授が関東工学教育協会賞 業績賞を受賞しました

令和3年5月19日に、関東工学教育協会第69回定時総会が開催され、本校情報工学科の山下晃弘准教授、松林勝志教授が、「第15回 関東工学教育協会賞 業績賞」を受賞しました。
関東工学教育協会賞は、工学・技術教育の発展を奨励することを目的として、優秀な工学・技術教育等の業績に対して表彰する賞です。

【業績名】
学生同士が学びの連鎖を生み出し続ける学年学科横断型ものづくり人材育成

【受賞者】
山下晃弘 東京高専 情報工学科
松林勝志 東京高専 情報工学科

東京高専では、組み込み開発技術の向上とチームでの作品制作スキルの向上を目的として、「組み込みシステム開発マイスター制度」を実施しています。
この制度は、ものづくりの技術を学びたい有志の学生が学年学科を超えて放課後に集まり、自主的にスキル向上のための活動を行う1年間の課外活動です。
令和3年度は約140名の学生が参加しており、前期に学生同士で組み込みシステム開発に関わる様々な要素技術の演習講義を行ったのち、後期にチームで作品制作を実施して最終成果報告会を行います。
1年間の活動を終えた学生には、「組み込みシステム開発マイスター」の認定証を授与する他、「ものづくり実践工学」として選択科目の単位認定を行います。

組み込みシステム開発マイスター制度の特徴は、すでにマイスターの認定証を授与された上級生が講師となり、下級生を指導するという「学生同士の学び合い」が基本となっている点です。
この環境が学生間で連携してプロジェクトを実施する経験となり、全国高専プログラミングコンテストやディープラーニングコンテスト(DCON)で最優秀賞を獲得する成果に繋がりました。

今回の関東工学協会賞の受賞は、これらのコンテストでの学生の活躍も踏まえての受賞となりました。

  

        左から谷合校長、山下准教授、松林教授       賞状