ソニー・インタラクティブエンタテインメントのロボットトイ「toio™」×東京高専によるロボットSIer教材開発~「デザイン工学」授業公開(2回目)実施~
本校は、株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントと連携し、ロボットトイ「toio」※1の群制御およびデジタルツインを用いた卓上自動搬送システム教材を開発しました。今期より本教材を活用したシステムインテグレーション演習を授業名「デザイン工学」として実施しています。
「デザイン工学」授業公開(2回目)実施
7月19日(金)に「デザイン工学」の授業公開を実施しました。今回の授業公開は6月28日に続く2回目の授業公開でした。梅雨が明けた猛暑の中、北海道から九州まで全国14高専18名の先生方と教材開発から連携いただいている株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント様にご参加いただき開催しました。
これまでの13回の授業で、学生は無人での荷物の①識別②積載③搬送④格納ができる自動搬送システムの開発に取り組んできました。当日は9班のグループに分かれて開発中の模擬的なロボットシステムについてのレビュー会が行われました。顧客の要望を想定し、要求定義と仕様策定・設計・製作・テストというプロジェクトマネジメントに則った手法で開発を進め、その成果をシステムの概要、装置の仕様、単機能テスト結果、総合テスト結果といった項目にまとめ報告を行いました。グループ毎に成功した事例、苦労した点、上手くいかなかった事例、なぜ上手くいかなかったのか原因の分析、その改善点などを報告、その後質疑応答・発表に対する講評と進みました。
出席された先生方からは、まだ課題はあるが、顧客の要求を満たすにはどうすればよいのか、顧客目線に立ったより実践的な開発が行われている、学生の積極性・主体性がうかがえた、学生の熱心な取り組み状況が分かり良い授業だったというご意見をいただきました。
学生は次回最終授業で行われる実機審査会まで、残された課題の解決のため開発を続けます。
*この取組は、独立行政法人国立高等専門学校機構の高専発!「Society 5.0型未来技術人財」育成事業の一環です。 https://www.kosen-k.go.jp/nationwide/gear5-0-compass5-0

