第12回社会実装教育フォーラムを開催しました

 令和6年3月8日(金)・9日(土)に本校にて第12回社会実装教育フォーラムが開催されました。

 社会実装教育とは、本校が中心となり全国の高専で実践されているプログラムで、イノベーションを実現できる技術者の育成を目指し、「①課題の把握、②提供する価値の考察、③社会に導入し、④評価を得る」ということを社会と繋がりながら繰り返し、自ら考え主体的に行動する力を付けるとともに社会と協創する重要性を体感する全く新しい教育プログラムです。

 本フォーラムは、学生が実践した社会実装の発表の場として毎年3月に開催されており、今回は全国の15高専から41チームが参加し、様々な取組の内容を発表しました。

 1日目は第一体育館を会場に「ファーストステージ」としてショートオーラル発表とポスター発表を行いました。ポスター発表は、一部オンラインでの参加チームもありましたが、会場では審査員や参加学生との活発な質疑応答がありました。また、「ファーストステージ」終了後は交流会を開催し、指導教員や高専生が所属高専の枠を超えて活発な交流を行いました。

 2日目は会場を大講義室に移し、1日目の「ファーストステージ」から選ばれた上位8チームがプレゼンテーションを行う「ファイナルステージ」を実施しました。その結果、今年度の最優秀社会実装賞は、東京02チームに決定しました。取組テーマは、「石鹸スラッジを付加価値の高いものにアップサイクルする挑戦」で、石鹸の製造工程において大量に発生する石鹸スラッジをモルタルに混ぜることで、モルタルの強度は維持しつつ高い防水効果を付与するものです。その他、各賞の受賞チームは、こちらからご確認いただけます。

 ファイナルステージ発表後は、熊本大学特任教授の入江先生よりアントレプレナーシップに関する興味深い講演をいただきました。また、国立高専機構の谷口理事長より講演をいただき、盛況の内に閉会となりました。

1日目の様子

2日目の様子