専攻科電気電子工学専攻1年生がIEEEのExcellent Poster Awardを受賞

専攻科電気電子工学専攻1年生曽我諒太君が、IEEEの国際会議であるGCCE2020(IEEE 9th Global Conference on Consumer Electronics)で論文を発表し、Excellent Poster Award (Gold Prize)を受賞いたしました。
受賞論文は「Physical Unclonable Function Using Carbon Resistor」です。

物理的クローン不可関数 (Physical Unclonable Function、以下PUF)の研究は、個々人で異なる人間の指紋を利用するバイオメトリクス認証と同様に、個々の物理的特性は模造や複製ができないので、指紋のように利用して暗号・認証機能(偽造防止のために製品を明確に特定する用途)を実現しようという目的として発展してきました。

本研究では、固有のトークン製造が目的ではなかったアナログ部品(抵抗、コンデンサなど)から固有の信号を取り出すことで、固有のトークン製造コストを極端に低くすることが可能であり、このような研究アプローチは学術的に非常に価値があると考えます。
今回の論文では、カーボン抵抗から固有識別コードの生成がうまくでき、非常に安定性が良い、PUFの試作ができました。

IEEEの国際会議でExcellent Poster Awardを受賞し、国際的に高く評価される成果を挙げたことで今後も様々なアナログ部品への応用が期待されます。

 

左から 姜准教授、曽我君、新保校長

 

賞状とメダル