専攻科の特別研究について

 専攻科の特別研究は、本科の卒業研究と合わせて3年間継続して同じ研究テーマに取り組むことができます。本科の卒業研究では、基礎的な研究の実験スキルや専門知識を学び、さらに専攻科の特別研究で継続して研究テーマに取組むことで、研究成果の応用・発展へと繋がり、より高度な研究開発能力を学ぶことができます。

 通常の大学では、学部4年で卒業研究に取り組み、大学院に進学した後、研究を継続して行うことになりますので、同じ年数で比べると、特別研究は大学院相当の研究期間に位置づけらます。このことから高専専攻科を修了した学生は、大卒相当の年齢において研究能力に優れるなど社会から高く評価されています。そのため、専攻科の特別研究は大学編入した場合と比べると、研究の継続性や取組み期間に関してメリットがあります。

 専攻科の特別研究では、本科で配属された研究室にて、指導教員の指導のもと、研究室の学生と伴に継続して研究活動を行うことになります。産学連携・共同研究のテーマである場合は国内外の大学や企業等に長期又は短期のインターンシップにて研究活動を行うことがあります。そこではより先端的な設備を使った実験や社会実装を通じて研究成果の実用化に向けた活動を行うことができます。学内においても他学科、他専攻の研究室と連携し、共同で研究に取り組むこともあります。また、研究成果は国内や海外での学会や研究会などで発表し、様々な研究者や技術者との議論を通じて研究能力を高めていきます。今までにも多くの専攻科生が学会で発表し、優れた成果や発表に対する賞を受賞しています。また、研究成果をまとめて学術論文に発表することもあります。

 東京高専には学内共同利用設備が充実しており、研究開発に必要な高度分析・評価装置群から、高精度な加工・作製・設計装置群を利用することができます。これらの先端的な装置を利用することで、研究を様々な角度から進めることが可能で、研究成果が充実するだけでなく、自身の研究開発能力向上にも繋がります。

尚、特別研究の研究テーマについては、専攻科シラバスの特別研究をご覧ください。