本校技術専門職員が博士号を授与されました
2020年3月26日(木)東京工業大学で学位授与式が行われ,本校教育研究技術支援センターの新田武父技術専門職員が博士(工学)の学位を授与されました。本校教育研究技術支援センターとしては初めてです。
新田技術専門職員は,本校電子工学科,長岡技術科学大学を経て,教育研究技術支援センター(当時;技術室)に採用されました。在職中に長岡技術科学大学大学院(修士課程)を修了し,その後,東京工業大学大学院(博士後期課程)に社会人学生として入学し9年にわたり本校の業務の傍ら研究を行ってきました。
学位論文は「スメクチックE液晶相における電荷輸送特性」と題しまとめられたものです。研究内容は,結晶構造に近い高秩序の液晶相であるスメクチックE相を約300℃以上の幅広い温度領域において示す液晶材料における電荷輸送特性を実験的に実証し,液晶相の電荷輸送特性の数少ない例の一つとして実験的に実証することができ,本研究を足掛かりに,このような液晶材料の解析や開発が有機デバイスへの土台となり,液晶材料を用いた有機デバイスへの発展が期待できます。
【新田技術専門職員のコメント】
「学位取得は,研究指導をしていただいた東京工業大学半那純一名誉教授,飯野裕明准教授をはじめ研究室の多くの方々,また本校の多くの方々のご支援,ご協力のお陰であり,皆様に心より感謝いたします。今後も教育・研究に邁進していきます。」
右から新保校長、新田技術専門職員、庄司教育研究技術支援センター長