令和2年4月28日
保護者の皆様へ
学生の皆さんへ
東京工業高等専門学校
校長 新 保 幸 一
対面授業開始日の変更、入学式の中止及び遠隔授業の実施について
東京高専は、新型コロナウイルス感染症対策のため、3月2日(月)から臨時休業を実施して学生の登校を原則として禁止し、新学期に入ってからも授業開始を5月11日(月)まで延期して、同様の対応を続けています。
この間、感染症予防策の徹底や密集状況の緩和を前提とする授業開始に向けた準備を行ってきましたが、政府の緊急事態宣言の発出、東京都における感染者数の推移など依然として厳しい状況が続いています。また、登下校に電車を利用する学生が多いこと、約200名が集団生活を行う学生寮があること等、本校特有の状況への対応も求められています。
本校では、このような状況を総合的に判断し、学生が登校して行う対面授業の開始を6月8日(月)まで再度繰り下げることとしました。これに伴い入学式を中止するとともに、学生寮の開寮を6月7日(日)に延期することとします。学年暦についても後期を含めて大幅に変更いたします。
また、5月11日(月)から遠隔授業を開始することとし、現在その準備を進めています。遠隔授業は実験実習を除く授業において準備が整ったものから順次開始することとしており、詳しい内容は本校ホームページをご覧ください。
再びの日程変更により学生及び保護者の皆様に多大なご迷惑をおかけすることをお詫びいたします。学生及び教職員等の健康と安全を最優先に考えた措置であることをご理解いただき、ご了承くださいますようお願い申し上げます。
なお、新型コロナウイルス感染症に関する状況は日々変化しており、今後の状況によってはこれらの対応を変更する場合がありますので、本校から発信する情報(ホームページ等)にご留意くださるようお願いします。
1.日程の再変更について
再変更後の日程(遠隔授業の実施、対面授業の開始、学生寮の開寮等)は、下記のとおりです。入学式は中止します。
学生寮の開寮 5月6日(水) → 6月7日(日)
入学式 5月7日(木) → 中止
遠隔授業の開始 - → 5月11日(月)
対面授業の開始 5月11日(月) → 6月8日(月)
(再変更後の夏季休業期間は8月8日(土)~8月30日(日))
後期授業の開始 10月2日(金) → 10月22日(木)
2.遠隔授業の概要
・対面授業の開始に先立ち、5月11日(月)から遠隔授業を開始します。
・遠隔授業は正規の授業として実施し、1日当たり原則として2コマとし、準備ができた科目から開始します。また、学生との連絡体制を保持するため、遠隔ホームルームも実施します。
・遠隔授業にはOfice365のTeamsを使用します。授業形態は教員から学生への一方向送信を原則とし、学生のフィードバックはチャット機能を使用します。
・この他、ネット上にアップロードされた課題に取り組んで、レポートを指定フォルダに提出し、教員が採点し返却する形態の実施方法も検討しています。
・出欠確認は、Teamsのチャットで使える投票機能を使用します。Teamsを使わない課題提示の場合は、レポート提出をもって出席とします。
・ウェブ環境や機器トラブル等により参加できなかった学生は、後日ビデオ視聴による参加を認め、出席扱いとします。
・遠隔授業開始までを準備期間とし、ウェブ環境の準備、操作説明書の周知、遠隔授業実施科目と時間割の周知、遠隔授業の試行等を行います。
・遠隔授業の準備の一環として、全学生を対象にWebアンケートを実施しています。家庭におけるIT環境の調査に加え、学生のメンタル面をサポートするための質問項目も含まれていますので、引き続きご協力をお願いします。
3.感染予防策の徹底(3月31日付お知らせの再掲、一部追記)
大型連休を前に、東京都は4月25日~5月6日を「いのちを守るステイホーム週間」と位置付け、外出を自粛して自宅で過ごすことを求めています。学生の皆さんは、大型連休期間中も不要不急の外出を控え、一人ひとりが感染拡大防止に努めるように心掛けてください。保護者の皆様のご理解をお願いします。
(1)学生自身の対応
① 授業開始日までの間も、手洗い、咳エチケットの励行に努めてください。 (参考)咳エチケット(首相官邸ホームページより)
② 毎朝検温するなど健康管理に努めるとともに、発熱等の風邪の症状がみられるときは、無理をせずに自宅等で休養してください。
③ 保護者の皆様は、お子様の健康観察をお願いします。発熱等の風邪の症状がみられる時は学校へ連絡してください。
(2)集団感染のリスクへの対応
① 不要不急の外出を控えるとともに、外出する場合においても、感染リスクが高まる3つの条件(1.換気の悪い密閉空間、2.多くの人が密集する状況、3.近距離での会話や発声)が同時に重なる場を避ける行動をとってください。
② 自宅等ではこまめな換気を行うとともに、空調や衣服による温度調節を含めた温度管理に努めてください。
4.課外活動及び教育研究活動について(3月31日付お知らせの再掲)
課外活動及び学外での教育研究活動については、臨時休業及び春季休業中と同様の対応を続けることとします。
(1) 学外を含め課外活動(部活動・ゼミ活動等)は、中止します。
(2) 学生の学会参加や学外での研究活動は、原則見合わせとします。
(3) 正課活動(卒業研究、社会実装プロジェクト等)の一環としての学外訪問は、原則見合わせとします。
(4) 就職活動については制限しませんが、学級指導教員の指導の下、企業・主催者側の指示に従い、十分留意のうえ行ってください。
5.学生又は教職員等の感染が判明した場合について(3月31日付お知らせの再掲)
(1) 学生又は教職員等の感染が判明した場合
① 校長は、当該学生について、出席停止の措置をとることとします。
② 校長は、他の学生が濃厚接触者にあたると特定された場合は、出席停止の措置をとることとします。
③ 校長は、当該教職員等について、就業を禁止します。
④ 校長は、他の教職員等が濃厚接触者にあたると特定された場合は、就業を禁止します。
⑤ 校長は、所轄の保健所等と連携し、当該感染者の症状の有無、学校内における活動状況、接触者の多寡、地域における感染状況、感染経路の明否等の確認を行います。
⑥ 校長は、これらの点を総合的に考慮し、同保健所等及び国立高専機構本部と相談の上、臨時休業の実施の有無、規模及び期間を判断します。
(2) 濃厚接触者を把握した場合(同居家族等の感染が判明した場合)
① 保護者の皆様は、同居家族の中に感染が判明した方がいる場合など、学生が濃厚接触者であることを把握した場合もしくはそのおそれがある場合には、速やかに学校へお知らせください。
② 校長は、保護者や学生から、濃厚接触者である旨もしくはそのおそれがある旨の連絡を受けた場合は、当該学生の居住地域を所管する保健所に連絡し、今後の対応の確認を行った上で、出席停止の有無を判断します。
③ 校長は、教職員等や同居家族から、濃厚接触者である旨もしくはそのおそれがある旨の連絡を受けた場合は、当該教職員等の居住地域を所管する保健所に連絡し、今後の対応の確認を行った上で、就業禁止の有無を判断します。
④ これらの場合、原則として臨時休業は行いませんが、保健所の助言を参考に、必要に応じて実施を検討する場合があります。また、必要に応じて、他の学生及び教職員等の健康観察を行います。