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平成30年度入学式を挙行しました。

平成30年度入学式を挙行しました。

平成30年45日(木)、本校第1体育館にて、本科、専攻科入学式を挙行いたしました。

この日、校長から入学許可宣言及び告辞があり、本科新入生205名、編入学・転入学生6名、専攻科新入生25名、計236名が、本校における新たな学生生活をスタートしました。

 

 

校長告辞

東京高専は本年度も入学式の日を迎えました。本科新入生の皆さん、留学生を含む編入学・転入学の皆さん、そして専攻科新入生の皆さん。皆さんの努力の結果が今日の入学に結実しました。その努力に対し、学校を代表してお祝いの言葉を送ります。保護者の皆様、お子様たちのご入学に当たり、心からの祝意を申し上げます。ご来賓の皆様、お忙しい中をおいでいただきありがとうございます。このように多くの皆さんと一同に会して入学を祝う場を持てることは、校長としてたいへんうれしいことであり、改めて皆様に御礼申し上げます。

本年度は本科に205名の新入生と留学生3名を含む6名の編入学・転入学生、そして専攻科に25名の新入生を迎えます。新たに本校の仲間となる皆さん、様々な進路の中から東京高専を選んでいただき誠にありがとうございます。教職員一同、皆さんを心から歓迎いたします。

本校は1965年(昭和40年)に創設され、これまでに約7,400人の本科卒業生と約360名の専攻科修了生を送り出してきました。本校を含め、高専卒業生に対する企業や大学の評価が高いことは、求人倍率の高さや進学先の大学関係者の声などで実証されており、高専教育には創設以来培ってきた社会的な信頼があります。皆さんの先輩が作り上げた実績には確固あるものがあり、皆さんは将来に向けてこれを継承する役割を担うことになります。

皆さんは本日東京高専に入学しましたが、同時に全国約5万人の高専生の仲間入りをしたことを覚えておいてください。全国には国立51校、公立3校、私立3校の高専があり、毎年1万人を超える新入生が入学します。中学校を卒業した生徒のうち高専に入学する割合は1%程度と言われますが、理系分野それも工学分野に進む人数を分母とすれば、この割合はもっと多くなります。全国で学生数5万人、新入生数1万人は決して少ない数ではありません。全国の高専生はロボットコンテスト、プログラムコンテスト、体育大会などで競い合うライバルですが、それよりも同じ高専教育を学ぶ仲間ということを大切にしたいと思います。東京高専の学生であるとともに、全国の高専生の一員であること、そして多くの仲間がいることを忘れずにいてください。

学校にはそれぞれの使命とこれを実現するための教育方針がありますが、東京高専の使命は将来を担う技術者を育成することにあります。皆さんが生きていく時代は、科学技術が急速に進化するとともに、社会のシステムが大きく変化する時代です。斬新なアイディアに基づく新しい技術が次々と開発され、既存の知識や常識を置き換えていくことでしょう。もっと便利に、もっと安全に、もっと快適に、もっと効率よく。様々な目標に向けて世界中の技術者や研究者が努力を重ねています。

このような時代に必要なのは、専門知識に精通するのみならず、状況の変化に柔軟に対応でき、様々な課題に対処できる実行力と適応力を持つ人材です。高専教育は高校とも大学とも異なる独自の教育システムであり、本校のカリキュラムは、論理的な思考力と着実な実行力、そして真摯な姿勢を備えた技術者を育成するよう構成されています。皆さんは、毎日の授業、実験、実習、学校行事など通じて、未来の技術者に必要な能力と資質を身に着けていくことができるのです。

これから始まる高専の学校生活では、皆さんがこれまで経験した小中学校とも、一般的な高校とも異なることがいろいろあります。例えば、高専では皆さんのことを「学生」と呼び、先生は「教授」「准教授」「講師」「助教」といいます。これは大学と同じで、この他にも1回の授業時間、履修科目の選択、進級や卒業のルール、学校生活の規則など、一般的な高校よりも大学に近いのが特徴です。高学年になると、全員参加のインターンシップ、学会発表や各種コンテストへの参加、大学の卒業論文に相当する「卒業研究」など、より実践的・専門的な内容が増えてきます。

このような変化の中で最も重要なのは、将来の自分の進路について考える機会が増えることです。自分はどの分野を専門とするのか? 自分はどんな仕事に就きたいのか? さらに勉学を続けたいのか? 将来の「なりたい自分」を想像してみてください。そして、将来の「なりたい自分」の実現のために、今何をなすべきかを意識してほしいと思います。これから皆さんが手にする高専での時間は、将来の「なりたい自分」について調べたり考えたりするためのとても大切な時間です。この時間を上手に使って、「なりたい自分」に近づいていってほしいと願っています。

皆さんが本校で過ごす十代後半という時間は、長い人生の中でもとりわけ大切な時間です。多くの先生や友人に出会うこと、新たな知識を身に付けること、初めて行く場所や初めて出会う人たち、思いどおりにうまくいくこと、反対にうまくいかないこと。これらの全ての体験が皆さんを成長させることでしょう。皆さんはいつか本校を卒業し、それぞれの進路を進むことになりますが、その時に本校で良い時間を体験できたと思えるよう、我々教職員は全力を挙げて皆さんを支援していきたいと考えています。本校での時間が皆さんにとって価値あるものとなるよう願っています。

最後となりましたが、保護者の皆様、改めましてお子様たちのご入学おめでとうございます。東京高専は、皆様の大切なお子様をお預かりするに当たり、教職員一同、誠心誠意努めていく所存です。どうか皆様のご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

以上、入学式に当たり、私の思うところを述べさせていただきました。これで私の告示を終わります。

 

平成30年4月5日

  東京工業高等専門学校

  校長  新保 幸一